基本処方=マルチ・ビタミン・ミネラル
毎日の食事から、ビタミンとミネラルの所要量を満たすことは、なかなか困難なことです。 そこで、不足気味の必須栄養素を補うと言う意味で、マルチビタミンミネラルを、サプリメントのベースとして摂ります。
*所要量: 健康な人を基準にして、ビタミン、ミネラルの欠乏によって起こる病気を予防するための最低摂取量を言います。
例えば
- B1欠乏症: 疲れやすい、手足のしびれ痛み。
- C欠乏症: 疲れやすい、歯茎から出血、軽い打撲で内出血。
抗酸化剤=ビタミンC、ビタミンE、リポ酸
cf. リポ酸
体内は常に酸化の脅威を受けています。それが、色々な病気を起こし、老化を早める可能性があります。 そのため、酸化を防ぐ抗酸化栄養素が重要となります。 ビタミンC、E、リポ酸などです。
代謝促進剤=ユビキノン、カルニチン、リポ酸
cf. リポ酸
ビタミンに似た働きをし、体内で生合成される栄養素にCoQ、カルニチン、リポ酸があります。
30才を過ぎると、これらの生合成が衰え始め、それにつれ体調が低下する可能性があります。 体調の良くない人は、これらを補うことで良くなる人もいます。
消化剤、乳酸菌製剤、免疫促進剤、タンパク質
個人の体質によって、胃腸が気になる人には、消化剤と腸を整える乳酸菌製剤を摂ると快調になることがあります。
更に、風邪をひきやすい人、感染症に罹りやすい人、ぎっくり腰を起こしやすい人に、 免疫を高める製剤が助けになることがあります。
糖質や脂肪は食事から摂り易いのですが、タンパク質は気をつけて摂らないと不足しやすいと思われます。
特に減食、偏食、胃腸の弱い方、お年寄りの方は不足の心配があります。 また発育期、スポーツをする方も充分に摂る必要があります。
摂取量
マルチビタミンミネラル剤は、1日量が3~9個程度のものが便利です。 毎食後に摂り、体調にあわせて量を増減できるからです。
選択の目安は、必要な総てのビタミン、ミネラルが含まれていなければなりません。 葉酸、ビオチン、マグネシウム、セレンが含まれているかなどが、チェックポイントになります。
マルチビタミンミネラルに含まれている、栄養素の量は、まちまちです。 B群の量は、下記に合わなければ他の製剤に替えます。 CとEは、基本的にマルチビタミンミネラルには、多くは含まれませんので、追加します。
B群のB1、B2、B6の量は、ほぼ同量で、1日量は5~25mg程度。 Cの量は、1日最低200mg、できれば200~1000mg。 Eの量は、最低100mg(IU)、できれば100~400mg。
次に紙面上で含有成分と量が納得できても、実際に飲んでみて吸収が良くなければ、全く意味がありません。 飲んでみて体調が良くなればいいのですが、多くの場合、変化が感じられません。この場合説明の中で、吸収がよいと書かれ、その理由が納得できるものを選ぶと良いでしょう。